肘引っ張り症候群【肘内障】~年少さん4歳男の子~
先日、年少さんの4歳になる男の子が来院してくれました。
付き添いの先生に抱っこされた状態で、声を大にして泣いていたので何事かと・・・
とにかくそのままの状態で施術室のベッドへ
付き添いの先生の話では、おやつの時間にお友達に手を引っ張られたと…
これはもしかして・・・肘内障?
ベッドで寝ている男の子のしぐさを見ると、手のひらをお腹の上にのせ軽く肘を曲げた状態で痛くて手を動かせない状態でした。
そこで院長が男の子の横に座り満面の微笑で「痛かったな~もう大丈夫やからな~ちょっと診せてな~」と声を掛け、安心させながら肘内障の整復を見事一瞬でやってのけました。
さすが院長‼
最後は院長の熱いハグからのハイタッチで男の子は元気に帰って行きました。
その光景を見て少し感動してしまいました(T_T)
肘内障の患者さんを実際に目の前でちゃんと見るのは初めてで、何もしていない僕がかなりドキドキしていました。
感動で終わるのではなく、これからは自分も小さな患者さんのお役に立てるように、早速院長に整復動作の講習をしていただき、しっかり勉強させていただきました。
その時の写真がこちら
えっ‼そんなんで肘がぬけるの!?
皆さん肘内障ってご存知ですか?
小さなお子様がおられる方で、子供さんの手を強く引っ張った後に肘が痛いと言って動かせなくなってしまった経験はないでしょうか?
これが肘引っ張り症候群【肘内障】です。
2歳~5歳のお子さんにみられ、おおくは手を強く引っ張った時に起こります。
たまに寝返りなど…
そんなんで抜けるの!?と驚くようなこともあるみたいです。
何もしていないのに肘が痛くて動かせないといった場合は肘内障かも・・・
痛みとともに腫れや発赤などが見られる場合は骨折などの疑いもあるので注意が必要です。
肘が抜けた…脱臼?
たまに肘が抜けるという表現をすることがあるのですが、小児の場合脱臼しているわけではないのでひとまず安心です。
成人と違い骨の発達がまだ十分でないので、手を引っ張ったりすると肘の橈骨という骨の先端を固定している輪状の靭帯が外れてしまうのです。
その状態を、肘が抜けた!肘が抜ける!などで表現することがあるのです。
分かりつらいと思いますので次の写真を参考に見てください。
もし肘が抜けてしまった場合は当院に連れて来てくださいね。
でも肘は抜けないのが何よりです。
実は肘が抜けにくくなる簡単予防法があるのです!